ターコン®ステップシール®Vによるシール間蓄積圧力の開放

ターコン®ステップシール®Vによるシール間蓄積圧力の開放

ターコン®ステップシール®Vによるシール間蓄積圧力の開放

油圧シリンダのロッドに2つ並べてシールを組み付けた場合に起こる問題の一つとして、シール間に起こる圧力蓄積があります。 この問題を解消するために、トレルボルグ シーリング ソリューションズではターコン®ステップシール®Vを開発致しました。 革新的な技術と当社所有の特許技術を組み合わせることで、難しいシールシステムの配置であってもシール間の圧力蓄積を回避できます。

油圧シリンダで使われるシールに求められる要求は様々で、かつ厳しいものとなっています。

工作機械の位置決め装置や厳しい環境で使用される建設機械などで使用される油圧シリンダでシールに求められる要求は様々で且つ厳しいものとなっています。 それらのアプリケーションの多くは作動スピードが速く、圧力は大変高いものとなっています。 この場合、シールが1つでは十分な解決策にはならず、複数のシールを用いたシールシステムとして使用されるケースが殆どです。

一般的に油圧シリンダでは、シールを効果的に使用するためスクレーパやウェアリング等と組み合わせて使用するケースや、中にはシール自体を2つ並べたシステムを使用さる場合もあります。 この場合、ターコン®ステップシール®を使ったシールシステムは効果的ではありますが、2つ並べたシールの間に圧力蓄積が起こるケースも見られます。 当社では長年の油圧分野における経験をもとに、この問題を解決する効果的なシール形状の研究に取り組んできました、その結果として開発されたシールが、このターコン®ステップシール®Vです。

ターコン®ステップシール®V

ターコン®ステップシール®Vは難しいシールシステムの配置であっても、圧力蓄積を起こしません。

ターコン®ステップシール®Vには多くの優れた特長があり、当社が特許を持つ圧力を開放する管状の機構もこの特長の一つです。この機構によって、 全てのご使用条件で迅速な圧力駆動と適切な圧力バランスが実現されます。 機械加工が施されたバルブ溝によって管状の機構の開閉が正確に行え、ハードウェアの偏芯の影響を受けない信頼性の高い開放機能となっています。



当社独自のPTFE系シール材ターコン®の優れたフリクション特性、耐摩耗、耐切りかき性によって、ステップシール®Vの油膜の掻き戻し機能を強化するシール低圧側の面取りが強化されています。 油膜の掻き戻し機能は、ロッドの伸長時にはロッドに付着する油膜を最小限に抑え、ロッドの収縮時には付着した油膜を高圧側に掻き戻すことで漏れを防ぎ、長時間の停止後であっても フリクションと起動時のトルク増大が起こり難くくします。


ターコン®ステップシール®Vを使ったシステムの例

優れたシール特性もち、簡単に組み付けられる。

-45℃~200℃の幅広い温度域で使用できるターコン®ステップシール®Vは、特に運動用のシールに適しています。速度は最大で15 m/s、振動は15Hz、圧力は最大で80MPaです。 一般的に使用される鉱物油ベースの作動油や難燃性作動油、バイオオイルや水に対し優れた耐性があり、シールの自体の形状や機能によって緩衝スペース(油溜まり)を設ける必要がなく ハードウェアの加工コストとスペースの削減に効果があります。

ターコン®ステップシール®Vは、簡単に組み付けられるようにシールの形状変形を防ぎ、ロッドの組み付け中にシール面を保護し安定性を向上させるエッジ形状になっています。 ロッド用はロッド径2600mm、ピストン用はボア径2700mmまでご利用頂けます。 優れた耐はみ出し性により、広い半径スキマでもご使用頂けます。

ターコン®ステップシール®Vによって、機器の長寿命化と性能の向上に繋がります。

Jan Winther(ヨーロッパ フルードパワーセグメント ディレクター)のコメント

『当社はヨーロッパで長年にわたり油圧業界向けの革新的なシールの開発を行って参りました。 ターコン®ステップシール®Vは、シールを並べて2つ並べて組み付けた場合に起こることがある、 シール間の圧力蓄積の問題解決に焦点を当てた製品となっていますので、 このような問題のある環境で使用すると、機器の長寿命化と性能の向上に繋がります。』